3か月間の金利(3mLIBOR)のお話です。

今までは6か月物の金利(6mLIBOR)だけを扱っていました。

日本円の場合、「金利スワップ」と言ったら固定金利と6カ月物の変動金利の交換取引ですが、3カ月物の変動金利である3mLIBORもあります。

3mLIBORも貸出金利の一種です。将来の3mLIBORも市場で値段がついており、2年間分、3年間分の3mLIBORを売買するような取引があります。

しかし、日本円では6mLIBORとは異なり、3mLIBORの値段は一般的に6mLIBOR+スプレッド金利と交換する形で業者間市場では評価又は取引されており、その評価方法又は取引方法をテナーベーシス又はテナーべーシススワップ取引と呼びます。特に3mLiborと6mLiborの交換取引を、3s6s(スリーシックス)とか3m6m(スリーマンスシックスマンス)ベーシスとか呼んだりもします。

さて、取引の例を示しましょう。

3s6s取引をキャッシュフローダイアフラムにすると以下のようのなります。

図1.スプレッド受けのテナー・ベーシス・スワップのキャッシュフロー・ダイアグラム

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3s6s取引は「3カ月毎の3カ月LIBOR+xx bpのスプレッド支払い」と「6カ月毎の6か月LIBORの支払い」の交換取引です。業者間市場ではこの “xx” bpレートが表示されています。

以下は業者のクオート例です。

bid (業者の買値)   /  offer (業者の売値)
1Y    0.250 bp  / 6.25  bp
2Y    0.000 bp /  6        bp
3Y   -0.125 bp / 5.875 bp
4Y   -0.125 bp / 5.875 bp
5Y    0.000 bp / 6         bp
6Y    0.625 bp / 6.625 bp
7Y    1.125 bp / 7.125 bp
8Y    1.750 bp / 7.75   bp
9Y    2.375 bp / 8.375 bp
10Y  2.875 bp / 8.875 bp
15Y  4.625 bp / 10.625 bp
20Y  5.500 bp / 11.5   bp
30Y  6.5     bp /  12.5   bp

10Yの3s6s取引のmid(仲値)は5.875 bpなので、

「10年分の6カ月LIBOR金利の価値」は「10年分の3カ月LIBOR 金利に 5.875 bp 足した価値」
ということになります。

なお、米ドルの場合は「金利スワップ」といった場合、3カ月物の変動金利3mの米ドルLiborと固定金利を交換するスワップを指し、逆に6m Liborの変動金利を取引するためドル金利の3s6s取引が業者間で行われております。


2件のコメント

無名氏 · 2018年8月14日 10:03 PM

ここでおっしゃっているLIBORって、JPYのことですよね。

通貨によって標準テナーも異なるので、説明しておいたほうがいいかもしれません。
(USDだと、標準テナーが3Mで、USD6MLIBOR = USD3MLIBOR + tenor spread)

yo_u · 2018年8月14日 11:18 PM

>無名氏さん
はい、こちらはJPYの前提で書いておりました。
おっしゃる通り、標準的なテナーの違いについて書いていたほうが分かりやすいですね。後ほど編集しようかと思います。ご指摘ありがとうございます。

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